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「昭和8年」を起点に、ジャック・フィニイよろしくモダン都市を散策するブログ

2018-10-26から1日間の記事一覧

北園克衛『白い箱』をめぐる覚え書き(1)

冬の足音が聞こえてくると、いつだって北園克衛の『白い箱』という小説を思い出す。小説といっても、わずか2ページ足らずの掌編ではあるけれど。 まず、冒頭の、いかにも詩人らしいみずみずしい言語感覚で切り取られた冬の都会の表現がすてきだ。 X・マス…